リリースするアプリのバージョン(APIレベル)を選択する
リリースするアプリのバージョンをいくつにするのか。 なかなか悩むことですよね。 |
こんにちは、Feeeeelogです。
リリースしたいアプリを実現するためのバージョンであるだけでなく、広く大勢の人に使ってもらうためのバージョンであったり、自身のアプリ作成のコストと天秤にかけたりと様々な要素を元に決定することになるると思います。
APIレベルって何?という方は、次の記事を参照してください。
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もくじ
Androidアプリのバージョンは何を選択すればいいの?
アプリをGoogle playで公開するときに、必須になる設定はインストールできる最小バージョンの指定です。
また、ターゲットバージョンの指定も行うことになります。
- 最小バージョン:インストール可能な最小バージョン
- ターゲットバージョン:アプリをテストした最新のバージョン
※バージョン以外にも特定の端末を除くことやや画面サイズなど様々な要素を指定することが可能です。
何を選択すればよいかを迷っている開発者は、おそらく個人開発の方が多いのではないでしょうか。
商用アプリや会社での開発であれば知識が蓄積していたりそもそもターゲットとするバージョンは決まっているからです。
アプリの最初のリリースはどうするか
たくさんのユーザーに使ってもらうには幅広いバージョンを使用できることがよいです。
しかし、あらゆるバージョンに対応すると開発とテストにかかるコストが大幅に膨らんでしまいます。
まずは可能な限り狭い範囲でアプリを開発し、リリースすることをおすすめします。
それでは具体的にどのバージョンを対象とすると良いかを調べるためにGoogleの公式情報を見てみましょう。
Android Developers : Dashboardの情報(2018-07-17~07-23)
0.1%未満のバージョンは表示していません。
バージョン | コードネーム | API | 割合 |
---|---|---|---|
2.3.3 – 2.3.7 | Gingerbread | 10 | 0.2% |
4.0.3 – 4.0.4 | Ice Cream Sandwich | 15 | 0.3% |
4.1.x | Jelly Bean | 16 | 1.2% |
4.2.x | 17 | 1.9% | |
4.3 | 18 | 0.5% | |
4.4 | KitKat | 19 | 9.1% |
5 | Lollipop | 21 | 4.2% |
5.1 | 22 | 16.2% | |
6.0 | Marshmallow | 23 | 23.5% |
7.0 | Nougat | 24 | 21.2% |
7.1 | 25 | 9.6% | |
8.0 | Oreo | 26 | 10.1% |
8.1 | 27 | 2.0% |
参照:Android Developers : Dashboards
注意:このデータはAndroid 2.2以上でサポートしているGoogle Play Store appから収集しています。これより古いバージョンからデータは収集していません。
この表を見れば分かる通り、4.4以上が一つの境で、次は5.0か5.1ですね。
APIレベルのおすすめ(2018-08-28)
- 「APIレベル19以上」を対象とする
- 現在のAndroidアプリのシェアから考えて、少ないシェアのバージョンを捨てるという考え方です。
- およそ95%以上であると考えればそれほど気にする点はないのではないかと思います。
- 「APIレベル21以上」を対象とする
- Android 5.0から大幅な変更が入っている可能性が高いです。リリースしようとするアプリが、このバージョンの前後で全く異なるような実装をする必要があるかもしれません。
- また、Android 5.0以上で大幅に変わっている機能をベースにアプリを考えるとまだ誰も手を付けていないような新しいアイデアが思い浮かぶ可能性が高いと感じるからです。
さいごに
なんだか書いているうちに偉そうなことを言っているような気がしないでもないですが、私自身アプリ開発はまだまだ初心者であると感じています。実際リリースしたのは1つのアプリだけですしね。
リリースはしませんでしたが数年前に一時期開発していたので、実質2つ目といえなくもないかなというところです。
それでは、みなさまもお互いにアプリ開発に励みましょう!